冷暖房完備の生徒寮では、毎日の生活が快適かつ規則正しく行われ、寮生は、学業の習得と独立心・協調性・社会性の涵養を目指して、たゆみない努力を続けています。寮生活を通じ自己の確立を目指す本校では、生活指導担当の専任寮監が昼夜を問わずきめ細かい指導を行うと共に、学校教員が兼務する兼任寮監も寮に宿泊し、寮生の悩みごとの相談や学習の質問に応じるなど特に配慮しています。一方、寮生自ら、球技大会・七夕会・クリスマス会等を計画するなど、寮生の自主性を活かした活動も盛んです。
緑に囲まれた豊かな自然と、近代的な施設設備とが、見事に調和した最高の環境の中で、青春の一時期をお互いに切磋琢磨しながら目標に向かって邁進する岡山白陵での寮生活。それは、真の英才を育てる豊かな人間形成の場となるでしょう。
成長期における心身の発達は、そのおかれた環境によって大きく左右されます。親離れできない子供達、子離れできない親が多いと言われて久しい今の世にあって、学寮制度を持つ中高一貫校への進学は、いろいろな意味で親子、それぞれに不安を誘うことでしょう。しかし、子供の本当の将来を考えると、これほど時宜を得た集団生活へのアプローチはないと思われます。
過保護の時代といわれる昨今、親たちは子供を持て余しているとよく言われます。我こそは理想の育児をと子供への期待を膨らませるのですが、子供の成長と共に得てして「責任あるはずの自由」が「無秩序な放任主義」にと衣替えし、「慈愛溢れるはずの厳しさ」が「苛立ちの感情論」へと変貌するのを実感としてお持ちの方もおられると思います。そうした成長期のお子様をお預かりし、自立した共同生活の中で文字通り寝食を共にして青春を語らい、将来を夢見て邁進する場、それが岡山白陵の碧翠寮と茜寮なのです。もちろん、入寮することによって、全てが加速度的に見違えるようになるとは言えませんが、少なくとも親と子の間に距離をおくことによって、お互いが親離れ、子離れの時期を的確に捉え、一人立ちしていくことの実感に目を見張るようになることは間違いありません。
寮生活を通じ自己の確立を目指す本校では、生活指導担当や悩み事相談に応じる専任寮監のほか、学校教員が兼務する兼任寮監を配置し、快適かつ規則正しい日常生活の中で、学業の習得と徳性の涵養に努めることができるよう指導しています。そして、更に充実した寮生活が送れるように、寮生保護者会とのタイアップにより常に保護者の皆さんとのコミュニケーションを図るなど、寮生の指導に当たっては特に細心の注意をはらっています。
碧翠寮(男子寮) | 定員220名 |
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茜 寮(女子寮) | 定員48名 |
中学女子の茜寮入寮に関しては,遠隔地からの女子受験生へをご覧下さい。
寮監長 1名
碧翠寮 | 茜 寮 |
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専任寮監 9名 | 専任寮監 3名 |
寮監兼務教員 7名 | 寮監兼務教員 3名 |
A
大学受験を目指して学習の習慣を身に付けさせ、一日も早く自立させようと、寮のある本校を志望される方が多いと思います。その点では、同級生や先輩、後輩に囲まれた集 団の中であれば、良い意味での競争や助言、指導に恵まれ、自然に自覚のある生活態度が身につきます。洗濯についても、全自動洗濯機と乾燥機が完備していますので、気分転換に楽しんでやっています。寮にはいつでも自由にお越しいただいて結構ですし、保護者懇談会や授業参観、担任との面談の日に、お子さんの部屋を訪ねられると、平素の生活状況がよく分かります。家庭へは寮監や担任が必要に応じ連絡をとっていますので、何らご心配はありません。ただ、入寮までに、身の廻りのことは自分でする習慣だけはつけておいてほしいと思います。A
平日は、放課後から19時30分までは、入浴・夕食時以外は、休憩・自習・読書・洗濯をするなどの、自由な時間になっています。寮生の大半が,部活動に入部しており、多くの生徒達は18時頃帰寮します。日曜・休日は、夕方まで自由時間となっています。学習室で学習する生徒もいますし、外出をする生徒もいます。外出に関しては、行き先、帰寮時間を把握した上で許可しています。また、帰省に関しては、原則として月2回まで許可しています。■ 日課表
平 日 | 日曜日・休日 | 休日(考査期間) |
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起 床 7:20 | 起 床 8:00 | 起 床 8:00 |
点 呼 7:25 | 点 呼 8:05 | 点 呼 8:05 |
清 掃 7:30~ 7:40 | 清 掃 8:10~8:30 | 清 掃 8:10~8:30 |
朝 食 7:40~ 8:20 | 朝 食 8:30~ 9:10 | 朝 食 8:30~ 9:10 |
登校完了 8:30 | 自由時間 9:00~18:00 | 学習 1 9:00~10:30 |
昼 食 12:45~13:15 | 昼 食 12:00~13:00 | 休 憩 10:30~11:00 |
入 浴 16:30~19:20 | 入 浴 16:00~19:20 | 学習 2 11:00~12:00 |
夕 食 18:00~19:10 | 夕 食 18:00~19:10 | 昼 食 12:00~13:00 |
学習 1 19:30~21:00 | 学習 1 19:30~21:00 | 自由時間 13:00~18:00 |
休 憩 21:00~21:30 | 休 憩 21:00~21:30 | 入 浴 16:00~19:20 |
学習 2 21:30~23:00
※平常時の土曜は自主学習 |
学習 2 21:30~23:00 | 夕 食 18:00~19:10 |
点 呼 23:05 | 点 呼 23:05 | 学習 3 19:30~21:00 |
消 灯 23:20 | 消 灯 23:20 | 休 憩 21:00~21:30 |
学習 4 21:30~23:00 | ||
点 呼 23:05 | ||
消 灯 23:20 |
A
日曜・休日含めて、1日3回の食事は、委託業者が栄養士の計画した献立に従って提供しています。
ご飯、みそ汁類はおかわり自由です。毎月1回特別食として,焼きたてのビーフステーキや海老フライとヒレカツなどを提供しています。
なお、お菓子やカップ麺、ジュースの類は持ってきても構いませんが、必要最小限で済ますようにしてください。寮内に飲料の自販機も設置していますし、食堂ではお湯も使用することができます。
定期的に教員による試食会を実施したり、寮生保護者会の会合を持つことにより、寮生の健康状態、食事状況をチェックしています。また、生徒の寮役員の意見も聴取して、常に献立を工夫することによって、寮生が美味しく楽しく食事をとることができるように努めています。
A
昼夜を問わず、学校医の赤磐市国民健康保険熊山診療所を初めとする近隣の医療機関に、寮監が寮公用車で送迎し通院します。診断結果等は早急に保護者の方へお知らせするようにしています。A
2000円程度を自己管理しています。それ以上の高額なお金や貴重品は寮事務室で預かります。A
学習時間は基本的に毎日3時間で、中学生は学習室で、高校生は自室もしくは学習室を各自で選択して,学習に取り組みます。学習室は個々に座席を割り当てています。何れも寮監が巡回、監督していますが、学校の授業に集中して臨めるよう、各自、自分なりに、毎日の予習・復習を中心に、目標・計画を立てて頑張っています。また、学年に応じて,早朝学習、消灯後の延長学習も認めています。A
学業成績と生活態度とは密接な関係がありますので、規則正しい生活を送るよう寮監が指導しています。一方、兼任寮監が寮に宿泊したり、他の職員も定期的に各寮を訪問し、寮生の悩みごとの相談や各教科の学習方法や質問に答えるなど、寮と学校の間は常に緊密な連絡をとっています。寮は、これまで見えなかった自分を発見する最適の環境であり、人間として成長する絶好の機会が与えられた場です。
多くの人の評価を得て自己を知り、改善すべき点は努力し、一方貫くべき信念は確立することが、将来、社会人として独立していくうえで極めて重要だと考えます。青春の一時期、家庭を離れ、日常生活を快適かつ規則正しく行い、学業の習得と徳性の涵養に努める寮生活・・・・・。
それは、真の英才を育てる豊かな人間形成の場となることを確信します。
岡山白陵中学校の碧翠寮に入って、そろそろ一年が経とうとしている。入るまでは、毎日修学旅行のような日々を送れると期待していたが、とんでもなかった。待っていたのは、今まで自分が体験したことのない、時間厳守の生活だった。
学校で友達がテレビ番組の話をしていて、僕もそれを見たいと思おうが、クラブ活動で疲れて、今日は早く寝たいと思おうが、決められたことをしなければならない。このことは初めはとても苦痛だったが、最近では当たり前のこととなってきた。わずかな自由時間に友達と話をしたり、先輩にいろいろなことを教えてもらったり、楽しいことはいくらでもある。寮監の先生方には細かいことまで注意されるが、共同生活においての身の処し方がわずかながらも分かってきたような気がする。また、掃除や洗濯などは自宅から通っていれば絶対に自分ではしなかったことだろう。それらのことを自分でしてみて、その大変さから親への感謝の気持ちも生まれた。だからたまに帰省したときには親孝行しようかと思う。
しかし、良いことばかりではない。毎日顔を合わせていると、時には感情が衝突することもある。側に誰もいない状態で、一人静かに物を考えたい時もある。そんなことが度重なるとストレスがたまる。けれども、たわい無い会話でそのストレスを解消してくれるのも、また友達なのだ。
寮生でなければ、決して経験できない事がたくさんあるだろう。そして、それらを僕の宝物として、僕の人生に生かして行きたい。
入学してからは、霧の中を手探りで進んでいくような感じだった。まわりを見る余裕も、振り返る暇もなかった。その中で、自分のすべきことがぼんやりとでもつかめたのは、寮に入ったおかげかもしれない。
初めは何をしていいか分からなかった。ほんのちょっとしたことでも心許なかった。そんな時に、寮の先輩がアドバイスしてくれた。とてもほっとしたし、嬉しかった。
寮では、普通に学校で過ごすよりも多くの時間を友達と過ごす。当たり前なのだが、だから仲良くなるのもはやい。今まで家族と過ごしていた時間にすっぽり友達がおさまるような感じだ。悩み事や相談事を親身になって聞いてくれるし、たわいない話でもとても盛り上がる。
寮に入って一番驚いたのは、皆とても遅くまで勉強していることだ。こんなによく起きていられるなぁと思うくらい遅くまで起きている。私も部屋で一人きりだったら絶対起きていられないと思うけれど、周りの雰囲気でなんとか頑張っている。
このように、私の岡山白陵高校に入学してからの大半は寮生活に占められている。私は寮に入って高校生活がとても楽しくなったと思う。普通に通学するのとはまた別の楽しみができたと思う。それに、親と離れて暮らしてみて初めて親の有り難さが分かった。
けれど、私達はこの居心地の良い寮にずっと留まることはできない。それぞれが前へ進まなければならないのだから。これから先、いろいろと悩むだろう。でも相談すればいいのである。寮には悩みを分かってくれる友達がいる。だから、きっと乗り越えられるし、寮生活で苦楽を共にして得た友達はきっと生涯を通じての友となるだろうと確信している。
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